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Appartment-atelier de Le Corbusier

それでは閑話休題。探訪記から。
Appartment-atelier de Le Corbusier
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パリ16区郊外。スタジアムのすぐ目の前にあるアパートメントのペントハウスが、ル・コルビジェの住居兼アトリエだ。
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創作・絵画制作に没頭したであろう天井の高いアトリエ。光が拡散してとても美しいボールト天井と剥き出しのレンガの壁。

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空間は変化に富んでいて螺旋階段を上がって行くと屋上庭園がありブローニュの森を臨む気持ちよい眺め。近代建築の5原則がここでも表現されている。
寝室にあるベッドまで風変わりな装置にしてしまっていたのも、如何にもコルビジェらしい試みと言えるだろうか。寝そべったまま外の景色を眺められるらしいのだが、いささか高過ぎるし、出入り口は家具を動かして建具の様にする仕掛けも随分大変そうだけど、これば自宅ならではの御愛嬌と言う処だろうか。
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最も心惹かれたのは書斎だ。コンパクトで天井も低いが心地よいスケール。色合いは重厚でガラスブロックから拡がる光も美しく、とても居心地が良かった。
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昨年の国立西洋美術館でのル・コルビジェ展で受けた印象~画家⇔建築家を相互に行き来しながら昇華させていく作家の姿がより身近に等身大に立ち上がる。
独特の色彩や曲線、簡素であるが風合いのある素材で作られた空間はコルビジェの絵画の中に身を置くような感覚。
1934年からの生涯30年間を妻と共に大切な母の部屋も設えて、ここで芸術家は過ごしたという。
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まさにコルビジェの血肉が通った、愛すべき居心地のよい空間だ。
#建築ちゃん今日も行く
#LeCorbusier
LeCorbusierで引くと、皆さんロンシャンの教会いいっていいますね。うっわあー行ってみたい( *´艸`)むくむく。。
温熱環境に関しては、悪名高く感じるコルビジェですがここは悪くないと思いました。ラ・ロッシュ邸(Colbusier)と、カレ邸(Aalto)との差があまりにも凄かったので、その所感はまた何れです。
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# by bluepoint55 | 2020-03-20 22:19

ポルトガルパビリオン

書こう書こうと思っていた訪問記から。。シザのポルトガルパビリオン------
先ず意外だったのがそのロケーション。
カラトラヴァ設計で有名なリスボン郊外・オリエンテ駅の延長線上の様なモールを抜けて行くと海に面する広場にパヴィリオンは在る。
度肝を抜くコンクリートの撓んだ架構。
リスボンの街と言えば印象的なのがタイル「アズレージョ」、このお家芸とも言えるタイルはシザの建築にも色鮮やかに使われていた。タイルは皮膚感覚とでもいおうか、外壁の装飾や地下鉄の壁画などリスボンの街の至るところに見られた。
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この感覚があってこそ、シザはコンクリートのマッスをあんなに軽やかに、「スキン」のように扱えたのかな、と想像したりする。
切り取られた空間に見える水平線、そこを行く船などが予め織り込まれていた絵の様に、眺めていると不思議な感覚に誘い込まれる。子供たちは架構の下で、自然と居心地のよい辺りを占めて、楽しそうに走り回っていた。
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様々な角度から違った印象を見せるパヴィリオン。まるでギリシャ神殿の様な美しい比率が用いられ、これがシザか!と。感慨深い。ポルトの街にもっと見所があると言うから、次は是非訪れてみたいものだ。
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#建築ちゃん今日もゆく
#アルヴァロシザ

# by bluepoint55 | 2020-03-20 21:54

ポルトガルパビリオン

書こう書こうと思っていた訪問記から。。シザのポルトガルパビリオン------
先ず意外だったのがそのロケーション。
カラトラヴァ設計で有名なリスボン郊外・オリエンテ駅の延長線上の様なモールを抜けて行くと海に面する広場にパヴィリオンは在る。
度肝を抜くコンクリートの撓んだ架構。
リスボンの街と言えば印象的なのがタイル「アズレージョ」、このお家芸とも言えるタイルはシザの建築にも色鮮やかに使われていた。タイルは皮膚感覚とでもいおうか、外壁の装飾や地下鉄の壁画などリスボンの街の至るところに見られた。
ポルトガルパビリオン_e0414316_21510529.jpg
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この感覚があってこそ、シザはコンクリートのマッスをあんなに軽やかに、「スキン」のように扱えたのかな、と想像したりする。
切り取られた空間に見える水平線、そこを行く船などが予め織り込まれていた絵の様に、眺めていると不思議な感覚に誘い込まれる。子供たちは架構の下で、自然と居心地のよい辺りを占めて、楽しそうに走り回っていた。
ポルトガルパビリオン_e0414316_21513652.jpg
ポルトガルパビリオン_e0414316_21511694.jpg
様々な角度から違った印象を見せるパヴィリオン。まるでギリシャ神殿の様な美しい比率が用いられ、これがシザか!と。感慨深い。ポルトの街にもっと見所があると言うから、次は是非訪れてみたいものだ。
ポルトガルパビリオン_e0414316_21515547.jpg
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#建築ちゃん今日もゆく
#アルヴァロシザ

# by bluepoint55 | 2020-03-20 21:54

秋の小布施訪問

去年の秋口の小布施訪問

道路から、小道を覗くと何処かへ繋がっており、辿って歩くのも愉しいです。
とてもコンパクトな街ですが、大変魅力的です
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通りすがりに、曳家の準備をしているところを見つけました。
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道路の拡張に合わせ、家を後退させる様でした。
高い技術が継承されているのですね。


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お目当ては、中村好文氏がリノベーションをした「えんとつ」というカフェ。
なんと、朝の6時頃から、整理券を貰うのに並ばないとならない大人気カフェ。
皆さん何にこんなに並んでいるかと言うと、新鮮な栗を使ったモンブランです。
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何とか、昼過ぎの件をゲットして晴れてえんとつの店内。
中村好文感満載で、筆者は興奮気味です。。
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この他、小布施には北斎館があり、版画で有名な北斎ですが、ここでは
大変貴重な直筆の画を見ることが出来ます。
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それも、大変高齢になってからの筆の素晴らしさ、ただただもう感動するばかりです。
見どころ満載の小布施。是非訪れてみてくださいね。
そうそう、ワイン好きに堪らない「小布施ワイナリー」もあります。
こちらのお話しはまた、別の機会に。





# by bluepoint55 | 2019-08-26 22:22

アカデミア書店

ヘルシンキ中心部、ビルの一角にある書店が、アルバアアルト設計によるアカデミア書店です。アアルト独特の、扉の取っ手で開くと、トップライトから光が差し込む空間が広がります。
吹き抜けを囲む一角に、2階にカフェがあるので、そこで一休みも出来ます。

ヘルシンキ訪問の定番のコースになるので、 アアルトのスタジオ~自邸、そしてこのアカデミア書店と、ストックホルムへ向かうフェリー〈タリンクシリア〉の船内まで、日本人の建築家のご家族と、偶然にもずっと、同じコースでした!
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ヘルシンキの街中はとてもコンパクト。トラムが頻繁に行き交っています。
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■■ブルーポイント一級建築士事務所は、横浜にある設計事務所です■■
http://bluepoint.jp/





# by bluepoint55 | 2019-07-14 20:55

一級建築士の旅ブログ。建築探訪や時々美味しいものなど。


by bluepoint55